【ブレイキン編】これを見れば大会が楽しく見れる!ルールブック! |RIDE LIFE MAGAZINE OTHER | ムラサキスポーツ/MURASAKI SPORTS公式サイト

 

パリ五輪で新種目として採用されたブレイキン(ブレイクダンス)!でも「ブレイキンって、かっこいいけど大会のルールはわからないなー。」そんな方、必見!そこで、これを見ればブレイキンの大会のルールなどが一目でわかっちゃいます!

 

ブレイキンとは?

 

ブレイキンは、別名「ブレイクダンス」としても知られるダンススポーツの一形態です。競技者は通常「ダンサー」とも「ブレイクダンサー」とも呼ばれない。

プレイヤーはBBOY(ビーボーイ)やBGIRL(ビーガール)と呼ばれ、発祥は1970年代のアメリカ・ニューヨークのサウスブロンクス地区で、ストリートダンスとして誕生したと言われています。

通常は1対1から2対2、または多数のメンバーからなるチーム同士が対決し、ダンスバトルが行われます。ブレイキンが他のダンススポーツと異なる点は、音楽を担当するDJと進行を司るMCが存在することです。さらに、音楽はDJが選曲し、選手たちは事前に楽曲を知ることはできません。選手は流れる音楽に合わせて即興で個々にダンスを披露し、リズムや音色に調和しながら、高度なパフォーマンスやアクロバティックな要素を盛り込んで創造性を競います。

この競技は2018年にブエノスアイレスで行われたユースオリンピック競技大会で初めて実施され、新競技としてパリ2024大会で実施されることになりました。

 

 

ブレイキンを構成する要素

 

ブレイキンは主に4つの要素から構成されています。

 

1.トップロック  

立った状態で足のステップと上半身を組み合わせたダンスのスタイルです。これはゴーダウン(床に落ちる動き)に移行する前の段階で行われ、ステップを用いたムーブメントが特徴です。
 

 

2.フットワーク  

かがんだ状態で素早く足を動かしたり挑発的な振り付けのことで、フロアの上で両手を使いながら独自の脚さばきを披露します。
 

 

3.パワームーブ
  

ブレイキンにおいて最もダイナミックでアクロバティックなムーブとトリックの数々のこと。上半身を主に使い、回転や跳躍を伴う技が多数存在します。代表的なものには背中や肩で回転するウィンドミルや、頭で回転するヘッドスピンがあります。これら高難易度の技は、ブレイキンの際立った見どころとされています。時折、フリーズと組み合わせたり、フリーズで締めくくったりすることも見受けられます。

 

4.フリーズ
  

トップロック、フットワーク、パワームーブなどの一連の流れから音に合わせて、自身の体の動きを数秒間停止するムーブで、逆立ちや肘・頭で身体を支える逆さまのポーズが特徴です。

 

採点基準

 

・テクニック:例えば、多くの技で足を曲げておくか、つま先を尖らせておくかなどだ。しかしテクニックには、ブレイカーがどれだけ運動神経がいいか、どれだけ体をうまくコントロールできるかというジャッジの見方も含まれる。

・語彙性:ブレイカーは、ダウンロックでもトップロックでも、複数のポジションでさまざまな技をこなさなければならない。

・遂行:これはテクニックと似ているように聞こえるかもしれないが、世界ダンススポーツ連盟のルールブックによると、ブレイカーはエクゼキューション(実行)において、どれだけきれいにムーブができたか、つまり、ムーブが乱れていないか、また、1つのムーブが次のムーブとどれだけ区別されているかを審査される。技は一緒に流れていくものでなければならないが、混ざり合うものであってはならない。

・音楽性:ここでは、ブレイカーは単に素晴らしい技を披露するだけでなく、ビートを刻み、音楽にタイミングを合わせて踊る能力を評価される。

・独創性:これが最も重要な基準であり「個人的なスタイルを持っているかどうかが、他の人とは違う点なんだ。世の中にあるすべての動きを学ぶことはできるけど、それは自分が何をもたらすことができるかということ。そして何を加えられるかどうか、ということ」
 

 

オリンピックルール

BBOYとBGIRLそれぞれ各グループに16人のダンサーがおり、4人ずつの4グループに分かれる。各グループはまず総当たり戦を行う。各グループで最も優秀な成績を収めた2人のブレイカーが、ノックアウト方式の準々決勝に進む。

8位のブレイカーは1位のブレイカーと戦い、7位は2位と対戦。それ以外の順位も同様に対戦していく。各ラウンドの敗者がノックアウトされ、勝者が勝ち進む。これが準決勝、決勝と続く。

ラウンドロビン(総当たり)とノックアウトの両フェーズにおいて、それぞれの直接対決はバトルと呼ばれる。バトルは3ラウンドで構成され、「スローダウン(Through Down)」とも呼ばれる。1人のブレイカーがバトルで先攻し、最大1分間のパフォーマンスを行う。そしてもう一方のブレイカーが 応戦し、すぐに1分間のパフォーマンスで続く。

これを3回繰り返し、1回ごとに1人が勝者となる。勝敗はジャッジが5つの基準で判定する。そして、3ラウンド中2ラウンド勝ったブレイカーの勝利となる。

 

楽しむポイント!

 

もちろんぱっと見の技のすごさや、ダイナミックな動きはもちろんですが、オリンピックといえどストリートにも忠実なバトル形式!

そこでやはり醍醐味になってくるのは、即興性!

相手の動きに対して似た動きをを即興で返したり、その場の音楽に対して即興で合わせて音ハメ!みたいなところを見てもらえると楽しめると思います。

もちろんすごい技でも同じ流れを何度もやっても飽きられちゃいます。過酷なラウンド数の中、こんなにネタがあるんだ!すごい!とおもって比較してみてもらえたらおもしろいかも。

今回監修を務めてくれたWINGZERO曰く、「お笑いに置き換えてもらってわかりやすかもです。同じボケを連発されても笑えないけど、手を変え品を変えボケられると笑えるみたいな(笑)」

 

 

注目選手
BBOY
  

B-Boy Shigekix(半井 重幸)|ブレイクダンス

BBoy Shigekix
出身国:Japan

【WINGZEROの一言】
Shigekixはフィジカルの高さとムーブの再現性の高さがずば抜けています。もし対戦相手がすこしでもミスをしたらシゲキックスはミスをほとんどしないのでそのまま勝利間違いなし。
また、世界的に強い選手は5項目目のクリエイティビティーがつよいので、そこをシゲキックスがどれだけとれるかが勝利の分かれ目になる可能性もあります。

BBoy Hiro10
出身国:Japan

【WINGZEROの一言】
若さとスピードダイナミックスがすごいので、勢いに乗れたら相手も会場も巻き込んで一気に突っ走れるエネルギー溢れるダンサー。あのフィジカルを持っていながらミュージカリティ―も近年どんどんつけているのでそんなとこからそこで止まっちゃうの!?みたいなところに注目すると面白いと思います。

 

BGIRL
  

BGirl AMI
出身国:Japan

【WINGZEROの一言】
フィジカルの高さ、BREAKINのかっこよさ、手数の多さ、がずば抜けていてバランスがとてもいいBGIRL。
世界のBGIRLのなかでもそのあたりは超えれるひとは少ないと思います。
特記するとすると即興な部分が苦手なところも多いのでそこがカバーできたら天下無双できそうです!

 

BGirl AYUMI
出身国:Japan

【WINGZEROの一言】
男女すべての中で一番年齢が上でありながら、全くそれを感じさせないフィジカル、完成度の高さ!
特に特記すべきはオリジナリティの手数の多さ。
その場の雰囲気にハマりさえすれば無敵状態突入不可避

 

PARIS2024 スケジュール(日本時間)
BGIRL
  

8月9日(金)
23:00 予選リーグ

8月10日(土)
3:00 準々決勝
3:45 準決勝
4:15 3位決定戦・決勝

BBOY  

8月10日(土)
23:00 予選リーグ

8月11日(日)
3:00 準々決勝
3:45 準決勝
4:15 3位決定戦・決勝

監修

WINGZERO

結成時から第一線で活動している、Found nation のコアメンバー。
基礎力の高いフットワークに加え、コミカルかつスタイリッシュなダンススタイルは多方面のジャンルのダンサーからも評価が高い。オランダで毎年行われているブレイクダンスの世界大会・IBEのフットワーク部門で2012年・2013年と二年連続で優勝。2016年にはFREESTYLESESSION WORLD FINALの3vs3部門にメンバーのRYO-FLOW,ISSEIと共に出場し、日本人CREWとしは初の優勝を成し遂げた。

 

PROFILE
BBOYNAME:WING ZERO(ウイング ゼロ)
生年月日:1986.10.9
身長:166
出身地:山梨県
所属:FOUND NATION
ダンススタイル:DOWNROCK STYLE
ダンス開始年:2002年~

経歴
2019 BREAK THE FLOOR (FRANCE) /1st place
2019 DANCE@LIVE KANTO CHARISMAX BREAK SIDE / 1st place
2023 BATTLE OF THE YEAR JAPAN / 1st place
2023 BATTLE OF THE YEAR WORLD FINAL / top4
2023 Ultimate Battle 2023 / top4
etc....

 

 

 

出典:https://www.joc.or.jp/

 

RECOMMEND